「数学ができる」ことの意味
H16.11.19(金曜日)
数学は特別な教科です。

数学ができるということは,子どもにとっては(あるいは大人にとってさえ),なぜかとても「うれしい」ものです。

とりわけ,ずっと解けなかった問題が,ある日を境にして,すいすい解けるようになったときの成就感というものは,格別なものです。
自分には何でもできるという妙な自信がつきます。

数学に限らず,他の教科,いや,勉強に限らず,人生で自分にはできないことはない,と思えるほどの自信が体内にみなぎってきます。

「数学ができる=頭が良い」,「頭がよい=レベルの高い学校」,「レベルの高い学校=良い会社」,「良い会社=高い給与と安定=幸せ」という社会通念によるのでしょう。

だから,「数学ができる」ということが,自分の将来の展望を開き,人生をバラ色にしてくれると思えてくるのでしょう。



この善し悪し,あるいは妥当性はさておくとして,当たらずとも遠からずという気もします。
これを肯定的に学習に利用するのも学習方法のひとつです。

最高の形態は,自分で数学の勉強をどんどん進めていけるということです。
学校の授業より先取りしていくことの優越感もまた学習の重要な動機づけになります。学校での授業がすべてわかることの優越感もまた世の中をとても明るく見えるようにしてくれます。
授業で発言できること,しかもクラスをリードする発言ができること,それによって,教師のみならず同胞(生徒)からも尊敬のまなざしで見つめられることは,さらに学習への強力な動機付けになります。また,困難を乗り越えようとする勇気と力をも与えてくれます。



では,どうすればそんな勉強ができるのか。
教科書と参考書ではなかなかそううまくいきません。
数学というのは,英語や国語,社会とは違って,解けないときは調べれば分かるという教科ではなく,だれかから教えてもらわない限り分からないからです。

問題文のどの部分を読むと解法の方針がわかるのか,どのような手順で答を導くのか
,つまり解法のヒューリスティックスや解法の思考プロセスを指導してくれるものが必要なのが数学です。
参考書の解答はこれらの技術を何も教えてはくれません。ここには考えた結果だけが書いてあるにすぎません。思考プロセスについての説明はありません。

大人が参考書の解答を見ると,「これでわかるのではないか」と思いますが,それは解法の思考プロセスをすでに習得しているからであって,はじめてそのような問題を前にした生徒にとっては,どこから,どのような手順で手をつけていいのかわからないのです。

この問題を解決し,生徒の自学自修をアシストしようとするのがAGメソッドです。
だから,AGメソッドは,生徒に困難を自分の力で打開し,成就感を体験することで自分の力に自信を持ち,未来を明るく展望する勇気と力を与えるシステムといえます。
少し,大上段に構えてみましたが…。

AGメソッドの詳細については,つづく…。

《付録》
90点という数字もまた不思議な魔力をもっています。
正確に言うと,92点という数字あたりから心理的に満足を与える数字のようです。
89点ですと,何か「少しおしいな」という感覚ですが,これが92点を超えますと「やった」という感覚になります。わずか3点(計算問題1題分)なのですが。

中学数学